13の不確かな断章(25の不確かな断章)/大人の青春を笑うな! 第一話/ぬくめどり

 

 常磐線友部行の電車内からこんにちは、こんばんは、おはようございます。

 実は本日、年末の終夜運転を利用した年末最長大回り乗車をしております。大回り乗車についての詳細はわざわざしませんが、今回はスマホからの編集のため、文字色を変えるなどの文字装飾ができないようです。

 本当なら家にいるうちにPCでブログ更新したかったのですが、この年末は何かと余裕がなく、苦肉の策としてこのような形をとることになりました。しかしやり方はどうあれ、やはりこの振り返りを終わらせずに2024年を迎えることなど有り得ないので、旅の途中ですがこうしてブログを更新しております。最長大回り乗車改札内36時間も拘束されますので、ぶっちゃけ暇だしね……

 

 では、いつもと勝手は違いますがいきましょう。最後の振り返りです。

 

 

 

 

25の不確かな断章(13の不確かな断章)

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=20601318

 

 

 ポケモン小説wikiの短編小説大会に投稿したものが「13の不確かな断章」、それを大幅に加筆修正したのが「25の不確かな断章」です。

 本作はちょっとやらかしてしまったものでして、wikiの大会の規約では「1万字以内の作品」となっていたところ、私は何を勘違いしていたのか「2万字弱」で投稿してしまったのですね。

 規約違反のため、読者投票によるポイントは大幅に減点。というか、一票ももらえなくともやむなしと考えていました。しかし内容を気に入って、減点対象と理解しながらも票を入れていただいたりなんぞして……大会的にはほとんど無効票、他の参加者から無為に票を奪ってしまっただけという、参加者・読者全員に対して非常に申し訳ないことをしてしまいました。

 

 しかもこれ、2万字におさめるために当初のプロットから内容を大幅に削り、なんとか形にした上での規約違反でした。書きたかったことを泣く泣くオミットして、ギリギリのところで体裁は保ったのに、規約違反とは。あまりにもやりきれない……

 で、後に完全版として当初のプロットどおりのものを執筆、公開したという訳です。

 

 大会のお題が「えん」だったので、そのままガオガエンを扱う話を書きました。本作の執筆開始と同時期ごろに新アニポケ、通称「リコロイ」も視聴しはじめたところ、セキエイ学園なる全寮制学校が登場したので、これ幸いと本作の舞台に採用。あとは主人公にガオガエンへの愛情とセキエイ学園入学の強い動機を与えればトントン拍子。

 反省としては、セキエイ学園での授業風景をもう少し描写すべきかと思いました。それがあるだけで主人公とニャビーニャヒート)の絆もより説得力が増します。ただこれは、本家のリコロイも良くないと思うのです。あの学園で具体的に何をしているのか、よくわからないままリコがパルデアに行くことになって、ディテールがほとんど明かされませんでしたから。

 それならそれで、こちらで勝手に想像して書けばよかったのですが、大会の締切もあるし、そもそもプロットの段階から2万字に収めるために余計な話をなるべく書かないつもりでもありました。でもまあ、最たる理由が「面倒くさかった」なので、私がどうこうではなく作品にとってよいことを、手間を嫌って書かなかったのは、流石にだめですね。昔は、しんどくても楽しくなくても、作品に必要な要素なら頑張って書いていたと思うのですが……気力の衰えじみたものを感じる……

 

 ほのぼのと学園生活を書くだけでも話がまとまりそうなところ、そういうのは書いてても私が楽しくないので、喪失したものについてを描いてゆくややシリアスな話に。文章量の割に地味な話ですが、はっきりした意味とかを持たないあやふやな感じは、我ながらなかなか好きです。

 あとは、「ニャオハ立つな」というミームについてもかなりいろいろ書いたのですが……大回り乗車のバタバタの間に消えてしまったので、もう一度書く気が起こらず、カットすることにします。この短期間に二度も書きかけが消えてしまって、完全に自分の不注意なんですが、ガン萎えしてます。下書き保存、大事ですね……

 

 

 

 

大人の青春を笑うな! 第一話

https://twitter.com/kemobunren/status/1700302849237024863?s=46&t=0dUeCfX7fJdzDvR6mTBguw

 

 

 獣文連第3集で書いたもの。この本、色々と大変だったせいでサンプルさえ公開しておらず、購入した人でないとここからの話がまったく意味不明になるかと思いますが、このブログに来る人のうち、これを読んだ人がどれほどいるでしょうかね。

 でも振り返りは振り返り、何もブログを見ている人のためにやる訳でもなし、気にせずやっていきましょう。

 

 第2集で書いた「Killing moon」は、敗戦処理をする戦記小説という血生臭く重苦しい話だったので、次はライトなエンタメ小説にしたいなと思っていました。書いてみると1話のきりのいいところまででもけっこうなページになり、長期連載の予感がします。

 内容は、中年ゲイが歳下のイケメンに言い寄られてジタバタするというもの。中年の恋愛模様は昔ウルファルを書いた時にやってみたことがありますが、10代くらいのピュアな恋愛とは違い、色々な慣れや諦めがある分、大人はまた違った切り口で描けます。

 本作には仕事物の側面もあったりします。主人公の仕事がテレビドラマのプロデューサーという、まったく知らない業界の話なので、これであってるのかヒヤヒヤ……

 業界といえば、「推しの子」の原作を最新話まで一気読みしてしまったのが本作の執筆直後だったのですが、私に「推しの子」を勧めてくれた友人は、本作を見て「露骨に影響受けたなと思った」というようなことを言っていました。いや確かにめちゃくちゃ似てるシーンがあってですね、「推しの子」を読んでいてギョッとなったものでした。これ、パクリだと思われる……!! それくらい似てたんです。かたやラブコメで、かたやサイコサスペンスです。なぜ似るのか。そんな奇跡はいらない。

 

 本作は連載スタートしたばかりなので、あまり多くは語れない、というか何かを語るような段階ですらないのですが、いつも書いているようなものとは、キャラも作風も違うので新鮮な気持ちでした。楽しい小説になると思います。久しぶりの長編で、それほど急いで書くこともないので、私自身も楽しんで書けると思います。

 ただ当然ですが、この連載が終わるまで獣文連では他のものを書けないのです。私も読者も、飽きずにいられるだろうか……

 あとこれ、今年の年明けに虎と兎で干支的なカップルを書こうと思って結局書けなかったネタを、虎を竜に変えてそのまま使ってみたんですが、よく考えたら来年中に連載が終わらなかったら結局干支感は薄れちゃって意味ないなーと……いやまず年内には終わらないですがね、イベントの開催間隔的に。

 次は、順当にいけば5月の関西けもケットですかね。乞うご期待!

 

 

 

ぬくめどり

https://pokestory.pgw.jp/main/?%e3%81%ac%e3%81%8f%e3%82%81%e3%81%a9%e3%82%8a

 

 

 ポケモン小説wikiの帰ってきた変態選手権に投稿したもの。つい先日、読者投票も終わったばかりです。これが年内最後の執筆になりました。

 

「ぬくめどり」とは、鷹が捕まえた小鳥で足を温め、朝になって解放すると、小鳥が飛んでいったあたりでは狩りをしなくなる――というモチーフの日本画のことです。野生の鷹がそのような習性を持っているのか、本当のところは知りませんが、なんともロマンティックですし、鳥フェチの私には直撃な一品といえます。

 そもそも私は、それほど特殊なフェチを持っていません。世間的には、ケモナーでゲイといえばそれだけでじゅうぶん特殊なのは理解していますが、ポケモン小説wikiの参加者の中に紛れてしまえばたいしたことはありません。変態性で小説を書けといわれたら、まあ勝ち目はないだろうとは思いながらも、はなから参加しないというのもつまらないので、私のフェチである鳥ホモをポケモンでやってみることにしました。幸いにして、変態選手権の投稿作品はエッチメインでなくともよい決まりです。

 

 私のフェチを全面に押し立てて書くというなら、鳥キャラの他にあるのは言葉遊びです。今回は特に顕著だったかもしれません。読者投票では、「書いてあることの意味はわからない」というような感想もありました。でも文章というのは、そんなふうにも書けるのです。ミステリに対するアンチミステリのように、最初から意味が成立しないことを前提にした文章。それってとっても面白いと思うんです。せっかくなので、好きなように書けるだけのことを書いてみましたが、先ほどの感想のように、意味不明だとしてもそれでよいです。日本語として読めはするものの、意味があるのかも疑わしい文章。

 こういうのは通常の現国などで習う読解力で読み解けるものではないです。そして感じたいように感じていただければよいのです。ついでに、その若干の意味不明さになんだかよくわからないトキメキのような楽しさを感じてもらえたら私は最高にハッピーです。本作は入賞こそならなかったものの、雰囲気小説として楽しんでくださった方もいたようでした。

 

 ただ、今回はテーマがそれほど変態的な作品作りにふさわしくなかったなあと思います。ぬくめどりをテーマにするとどうしてもロマンティックになったし、なんとか話をまとめて書き終えるだけで精一杯、入賞争いに食い込めるほどのものとはなりませんでした。そもそも私、変態選手権なのに変態を書こうとしてなかったかもしれません。双頭ディルドを使った鳥ホモレズセックスなんてネタも、ここで半端に消費すべきではなかったようにも思います。

 でも、エロさが得点に直結しやすい大会だったなら、半端に雰囲気を描くより覚悟を決めてエロで特化した方がよかったです。なんだか、大会に参加するためだけに無理やり書いた感じがする。「ぬくめどり」で何か書きたいという気持ちは以前からずっとあって、それで何かエッチなものを書けるような気がしたんですが、投稿開始日が迫っても一向にネタは固まらず、結局はエッチとは程遠い趣旨のものに……ですので結局、変態なものを書こうとはあまり考えておらず、とにかく完成させることが目標になっていました。結果的には、変態さにはふさわしくないテーマが足を引っ張ったことになるでしょうか。

 当初から変態選手権は私の戦場ではないような気はしていたものの、だからといって挑戦しない理由はどこにもないです。そして、参加するならするで、自分がちゃんと「エッチだ……」と感じたものを書きたいです。私とてポケモンでエッチなものを書きたくない訳ではない……というか私にはむしろ、クリムガンのエロで3桁ブクマを達成したというささやかな誇りもあります。推しのエッチさを強調する演出で、それがどこまで通用するか、書いてみたい。

 それを大会前に考えられなかったのが本作の反省です。

 

 

 

 

 以上、2023年に私が執筆した全作品を振り返りました。

 体感としてはやはりちっとも書いてない年だったなあ、という感じなんですが、実際にはほどほどに書いていますね。そして、この振り返りをやる前は書くというモチベーションを失っていた訳ですが、今では「なんとか書きたい」というところまでは復活しています。なんだってそうですが、気持ちが向かない時はあります。そして、そっぽを向いた気持ちは自分で向きを修正しなければ一生前には向きません。

 

 簡単に自分の書いたものを振り返るだけでも、学びとれそうなこと、浮かび上がる課題はなんとなくでも見えてきます。最初は自分語りがしたくてやり始めたことですが、けっこうまともに有意義に感じます。

 あとは、振り返っただけで何かをした気になって、反省を活かさずに終わり……ということにならなければOKなんですが、それは来年の私がなんとかするでしょう。だって私、今は橋本から茅ヶ崎を目指して入谷を出発したところなんです。今は小説とか、ちょっと書けない……そして座席の暖房が熱くてお尻がつらい……

 でもこれで来年を迎えるためにやるべきことは概ね終わりました。グラブルからは300連目にリミゼタが出たし、コードギアスのゲームではクリスマスのスザクとアーニャを我慢して明日の正月ルルーシュ・スザクに備え、アナドスでは目当ての限定バーリッツ・エドガーを確保しました。残るは、一刻も早く成田に着いて待合室を確保することだけです。Xで年越しの一言くらいは挨拶したい……

 

 では皆さん、今年も1年、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。